【長く活躍する秘訣】ベテラン講師が教える、心構えと向き合い方
学習塾講師としてのキャリアをスタートさせたばかりの方も、すでに経験を積んでいる方も、この仕事で長く活躍するための秘訣についてお話ししたいと思います。
まず、私は、あなたが正社員であれアルバイトであれ、プロの心構えを持つことが肝心だと思います。すなわち、今の職場に長く勤められることは良いことですが、いい加減な働き方はお勧めできません。ときどき、ただ給料さえもらえればよいと考える塾講師を見ることがあります。楽に時間が過ぎればいいので、子どもが答えを丸写しして勉強したふり宿題やったふりしても、見て見ぬふりを決め込むことは簡単です。子どもの「楽してごまかそう」という気持ちに同調すればいいわけですから、これほど楽な仕事はありません。
しかし、そうした仕事への取り組みは短い一生から見たら時間の無駄遣いとしか言えません。互いに少々辛くても、向上心がなければ塾講師どころか人生そのものが無価値になってしまいます。
なので、今日の眼前の授業に全霊で集中し、子弟ともに昨日よりも今日の一歩成長を確認し合える授業にできてこそ、本物の塾講師と言えるのではないでしょうか。
【信頼関係の築き方】生徒と保護者から信頼される講師になるためのポイント
次に、生徒と保護者から信頼される講師になるためのポイントについてお話しします。信頼関係を築くためには、まず「コミュニケーション」が鍵となります。生徒とのコミュニケーションはもちろんのこと、保護者との連絡も大切です。
生徒に対しては、日々の授業だけでなく、授業外での声かけや相談に応じる姿勢が重要です。授業が終わった後に少しだけ時間を割いて、「今日の授業でわからなかったことはない？」と声をかけるだけでも、生徒は講師が自分に関心を持ってくれていると感じます。その積み重ねが、生徒との信頼関係を築く基盤となります。学習指導は勿論こうした努力は、生徒を通じて自然と保護者にも伝わるものです。
保護者とのコミュニケーションについては、主として塾長（教室長）が担当すると思いますので、塾長との連携を重視し、定期的な連絡や面談を通じて、生徒の学習状況や進捗を共有することが大切です。保護者に対しては、ただ成績を伝えるだけでなく、具体的な指導内容や今後の方針についても説明するよう心がけましょう。また、保護者からの質問や相談にも丁寧に対応することで、保護者からの信頼を得ることができます。
【モチベーション維持術】講師のモチベーションを維持する方法
最後に、講師としてのモチベーションを維持する方法についてお話しします。長期にわたって高いモチベーションを保つためには、まず「自己管理」が不可欠です。忙しい日々の中でも、自分自身の体調や精神状態を整えることを忘れないようにしましょう。適度な運動や十分な休息を取ることは、心身の健康を維持するために非常に重要です。
また、「目標設定」も効果的なモチベーション維持の手段です。具体的な目標を設定し、それに向かって努力することで、日々の業務に対する意欲を高めることができます。例えば、「今年中に特定の資格を取得する」や「次の学期で生徒の成績を平均5点向上させる」などの目標を持つことで、日々の仕事に対する取り組み方が変わります。
さらに、「仲間との交流」もモチベーションを高める要素の一つです。同僚との情報共有や意見交換を通じて、自分の指導方法を見直したり、新しいアイデアを取り入れることができます。また、同じ目標に向かって共に頑張る仲間がいることで、自分だけでは乗り越えられない壁も協力して乗り越えることができるでしょう。
最後に、「成果を実感する」ことも大切です。生徒が成績を伸ばしたり、目標を達成した時には、その成果を自分の努力の結果として実感し、喜びを感じましょう。その積み重ねが、講師としての自信や誇りに繋がり、さらなるモチベーションの源となります。
皆さんが学習塾講師として長く活躍し、生徒や保護者から信頼される存在となることを心から願っています。日々の努力を怠らず、常に前向きな姿勢で取り組むことで、素晴らしい成果を上げることができるでしょう。頑張ってください！