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輸入小麦は本当に危険なの?

小麦粉は私達の食生活に欠かせない食材ですよね。パン、うどん、パスタ、お菓子など、小麦粉を使った料理は毎日のように口にします。

現在日本で使用されている小麦粉のうち、約90%は外国から輸入されています。そのうち約50%がアメリカ産、次いでカナダ産が約33%となっています。

なぜ輸入小麦は危険と言われているのでしょう?

ではなぜ輸入小麦は危険だと言われているのでしょう。その理由のひとつとして農薬散布が挙げられます。

「ポストハーベスト」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?「ポスト」は「後」、「ハーベスト」は「収穫」の意味。

収穫された後に小麦の品質を損なわないよう、農薬が散布されているのです。

輸入された小麦は、収穫されてから製粉作業まで長期間貯蔵されているため虫に喰われないよう薬剤を使用します。

また農薬の使用は、防虫や防カビの意味合いもあります。

しかし収穫された後に使用される農薬は非常に濃度が高く、小麦そのものに薬剤が浸透する危険を指摘されているのです。

日本では、ポストハーベスト処理は食品衛生法で基準が定められていて、国から指定された薬剤しか使用できません。

にも関わらず、輸入小麦のほとんどはポストハーベスト処理がされているのです。

なぜなら、日本の法律上ポストハーベストは「農薬」という扱いではなく、防虫剤という位置付けの「食品添加物」として扱われているからです。

通常よりも濃度の高い農薬は発ガン性の危険が以前より指摘されています。

また防カビが目的の農薬の成分は、ベトナム戦争の際に散布された枯れ葉剤と同じということがわかっています。

当時のベトナムでは奇形児が大量に産まれましたが、原因は枯れ葉剤だと言われています。

なぜ小麦を輸入しなければならないの?

ではなぜ、危険が指摘されているにも関わらず小麦を輸入しなければならないのでしょうか。

理由のひとつに、日本の風土が小麦の栽培に適さないことが挙げられます。

小麦は多雨に弱い作物のため、梅雨のある日本では栽培できる品種がかなり限られてしまうのです。

現在日本で栽培されている小麦のほとんどは、うどんなど麺類に使われる中力粉や製菓に使われる薄力粉に加工されます。

パンなどに使われる強力粉は国内ではほぼ栽培されていません。

また、小麦を栽培する農地がアメリカなどと比べて圧倒的に少ないことも挙げられます。

このような理由から日本は輸入小麦に頼らざるを得ないのが現状なのです。

輸入小麦に頼らないためにはどうすれば良いのでしょう

では、輸入小麦に頼らないために私達ができることはあるのでしょうか。

⭐️国産の小麦を買う

料理にはなるべく国産の小麦を使いましょう。現在では国産小麦を使ったレシピが広く紹介されるようになりました。

国産小麦で焼いたパンは輸入小麦を使用したパンとは違った味わいで、より小麦の風味が楽しめるのが特徴です。ぜひ試してみてはいかがでしょう。

⭐️国産の米粉を取り入れる

米粉は昔から和菓子やお煎餅などの材料として、日本人に馴染みのある食材ですよね。

昨今の健康志向の影響で小麦粉を避ける方が増え、米粉の需要が年々高まっています。しかしまだまだ需要と供給のバランスは良くありません。

米粉は小麦粉に比べて製粉の手間がかかり、また製粉コストが小麦粉よりも高いことなどが理由のようです。

まとめ

日本では、輸入小麦の危険性を知りつつも完全には除去しきれない現状があります。とは言え、より安全な食材を選びたいのは当然のことです。

国産小麦の生産技術の向上や価格安定のため、私達消費者が国産小麦を積極的に利用し需要を増やすことが、今必要なのかもしれませんね。

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