「チコちゃんに叱られる」で永山先生推薦の食用菊
古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者として知られる永山久夫先生は、人気TV番組「チコちゃんに叱られる」にたびたび出演しています。
その永山先生が、番組の中で食用菊を奨めています。番組冒頭のクエスチョンは、「お刺身の中に菊の花が添えられているのはなぜ?」というものでした。
答えは、「江戸時代の刺身ブームの際、酢や醤油だけでは食中毒を防ぎきれなかったので、解毒作用のある菊の花と一緒に食べるようになった。」ということです。
食用菊の食べ方は刺身とこのようにして
ちなみに、どうやってお刺身と菊の花を食べたらいいの?と思いますよね。
簡単でした。醤油をいれた小皿に菊の花をパラパラと散らして、刺身一切れに醤油・花びら両方を絡ませて食べるというものです。試してみるに限りますね。
まあ、江戸時代と違ってなま物の保存・輸送技術が発達していますので、菊は食べなくても滅多に食中毒になることはないでしょうが、菊は解毒だけでなくビタミンB群やビタミンc、Eを多く含むということで、抗酸化作用や美容にいいということで見直されているようですね。
永山先生が自宅でお好みの食用菊を何種類か栽培し、花だけでなく葉もおいしくて栄養があるとカメラの前で食べて見せていました。「食べるのは食用菊に限る」と但し書きのテロップが出ていましたけど。
永山先生お奨めの食用菊ベスト3とは
さて、永山先生お奨めの食用菊ベスト3は次のとおりです。
第1位 食用菊の最高峰 山形の「もってのほか」
なつかしいです。わたしが住んでいた福島県でも販売されていたのでよく食べていました。諸説あるようですが、皇室の象徴である菊を食べるなんて「もってのほか」というところから名付けたとか。
わたしは、おひたしでいただくことしか経験がありませんが、先生はまぜご飯で食べることを推奨しています。炊き立てのご飯に菊の花びらをそのまま混ぜます。焚きあがった直後に混ぜるところがポイントということです。
第2位 青森の「阿房宮」
柔らかい食感と苦みがない品種と紹介していました。先生のおすすめは、てんぷらにして揚げる食べ方です。シャキシャキしておいしいという食レポでした。
第3位 新潟の「かきのもと」
さわやかな香りと歯ごたえが特長。永山先生のおすすめは胡麻和え。お酢を入れるのがポイントと言いますから、胡麻味の酢の物とも言えそうです。食レポは、「甘い」でした。
以上ですが、時間のある方はこちらから番組を視聴しましょう。→ https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2021092400351?t=1089