夏休みの宿題は「なし」が理想
夏休みの宿題は、先生にとっても子どもにとっても本当はないのが理想です。しかし、長年実施してきたものを廃止することは大変な労力を要するので、そう簡単なことではなくならないでしょう。
どうせやるなら、いっそ前向きに捉えて楽しむことにしましょう。
夏休みの宿題の意味
夏休みの宿題には、2つの意味があります。一つは、4月から7月までに学習した内容の定着を図るためです。もう一つは、長期休暇中だからこそできる宿題があるからです。
しかし、小学生の場合、「やっておきなさい。」と言っただけでは、できません。大人の支援があってこそできるのですから、夏休みは学校の教師に代わってから家庭の親などが先生にならなければなりません。
高学年にもなれば、その必要のなくなる子も出てくるでしょうが、関わり方の程度の差こそあっても、やはり見てやるようにすべきです。
夏休みの宿題の扱いは親が決めよう
まず、子どもが学校から夏休みの課題を持ち帰ったら、それらについて書かれたお便りを読んで、提出の義務のあるものを確認します。選択するものについては、親子で話し合ってやるやらないを決めます。
貴重な夏休みですから、学校から出された宿題に押しつぶされるようではいけません。家としての計画や習い事の計画もあるでしょうから、それらを総合して夏休みの計画を立てましょう。
極論すれば、学校の宿題を親子で必死になって1日で終わらせてしまうという計画があってもよいのです。
夏休みの宿題の丸付けは親がやるべし
業者によって名称は違いますが、算数や国語の学習の定着を図るワーク(「夏休みの学習」等)は大事にしましょう。必ず家の者が見てあげるべきです。というのは、もしかすると、学校で十分に見てもらっていないか、学習内容の理解が不十分であることに気づくかもしれないからです。
小学校時代の基礎ができないまま中学校に行ってから頑張ろうとしても、手遅れになってしまうからです。始めから終わるまで付きっきりになれなくとも、最低限〇付けくらいはやってほしいですね。(まさか、「〇付けはしないでください。」という先生はいないでしょう。)
責任感のある先生は、事前に「家庭で〇付けをお願いします。」と通知するか、夏休み後に自分でやるでしょう。しかし、中にはやらせっ放しで検印だけで済ませてしまう先生もいます。それでは、時間とお金の無駄になってしまいますので、必ず親は目を通すべきです。
夏休みの宿題 早く終わらせる方法は手伝うこと
当然のことですが、手伝うと言っても代りにやってしまったのでは何の意味もありません。もし、毎日やらせてもなかなか進みそうもないのであれば、その旨早めに担任教師に伝えて宿題を免除してもらうか替わりの宿題を出してもらうべきです。
しかし、大抵の子には適切な支援さえすればできないことはないはずです。すなわち、「手伝う」とは、代わりにやることではなく、その子にとって前に進めるヒントを与えることなのです。場合によっては、答えを教えてただ書かせるだけということもあるかもしれませんが、くれぐれも代わりに書いてあげるなどと言うことはいけません。
ヒントをもらいながら宿題を進めることができれば、子どもも楽しくワークを進めることができるので、自然にやる気も出るし結果として早く終わらせることにつながるわけです。
ギリギリまで放っておくのも経験
高学年の子供など親の援助を疎ましくなると、何でも「自分一人で大丈夫」と言う子もいるでしょう。そういう子は、放っておくのもいいかもしれませんね。その結果、夏休み最終日になって慌てるのもいい経験でしょう。
そのときに、待ってましたとばかり親が介入すれば、親のありがたさが分かることになるでしょうし、計画的に物事を進めることの大切さを学ぶ事になるでしょうから。