警視庁刑事部捜査二課の竹下と名乗る人から電話
最初に、自分の所属と名前を名乗り、私の名前を確認し、そして「記録のため録音させていただきます。」などと、本物っぽい感じの電話でした。
兵庫県警管轄の事件で逮捕した犯人の部屋を家宅捜索したところ、あなた名義の銀行カードが発見された。そのカードを使って詐欺を働らいたので確認したい。というような内容でした。銀行も楽天銀行で、私が今はほとんど使わなくなっている銀行ですが、なぜ使わなくなったか記憶をたどると紛失だったかなとも思ったので、この辺までは信用することができました。
刑事さんにしては長電話
「兵庫での事件」というので、初めは関西に就職している孫の顔が浮かんでドキドキしましたが、そうでないと知って余裕が出ました。
最初におかしいなと思ったのは、その犯人の名前が「やまもとだいすけ」というどこにでもいそうな名前を聞いた時でした。そして、だらだらと話が長く、早く結論を言えよと思ったとき、「内密の話をするので、家族が周りにいないことを確認してくさい。」と言って、「口座に振り込まれた内容を調べるため銀行に問い合わせる。」と言う。「そんなことなら、私が自分で調べますよ。」と言うと、「いや、それは警察の仕事です。」と言いました。
ここまでくれば、誰でも怪しいと思いますよね。なので、最後まで話を聞いてあげたかったけど、話が長いこともあり「忙しいので、あとでこちらから電話するので電話番号を教えてください。」というと、「03-5427-0110」と答えて切れました。
警察に電話して確認したところ、もしかして詐欺ではなかった?
かかってきた電話番号はすぐにブロックして、その電話番号が本物かどうか検索をかけましたが出てきません。なので、電話するのは怖いのでネットで警視庁のホームページで見つけた番号に電話するものの、つながらないので仕方なく地元の警察署に電話しました。
係りの方から、かかってきた先の電話番号を訊かれたので警察の番号以外には履歴にありませんでした。ブロックしたので消えてしまったのかなと思いました。頭の片隅に「08」という番号が残っていたので、それを伝えると、「それなら携帯ですね。本物の警察なら携帯でかけてくることはありませんから、やはり偽物ですね。ばれたと思って実在する番号を教えてくれたのでしょう。」ということで終わってしまいました。
電話を切って、もう一度履歴を確認しました。すると、やはり詐欺電話と思われる時間にかかっていた電話番号はどう見ても警察の電話番号です。これは、地元警察で調べていたので確かです。
実在する警察の電話番号を使った巧妙な詐欺電話でした!
もしかして失礼なことをしてしまったかもしれないと思い、(電話ではつながらないので)警視庁にメールしようと思っていたところ、息子が履歴を見させてくれと言うのでスマホを渡すと、「これは海外からの電話だ!」と叫びました。
私が見たと思った「08」はよく見ると「+80」でした。調べると、台湾の国番号です。男の声は日本人そのものだったので、まさか海外とは気づきませんでした。国番号の後には実在する警察の電話番号があるし私も「+80」は日本の国番号だったかなくらいにしか思わないので省略して場bb号を伝えましたから、警察も気づかなかったようですね。ちなみに、日本の番号は「+81」でした。
まとめ
・本物の警察は、携帯では電話してこない。
・海外からの電話はブロック設定にしておくべし。
・カードなど銀行情報を聞き出そうとする者に対しては、こちらから電話すると言って一旦切るべし。
・私のテクニック「電話で話しても忘れてしまうし、時間がないのでメールか文書で送って下さい。」と答える。「アドレス・住所が分からない。」と言ったら、「そんなの自分で調べなさいよ。」と冷たく言う場合もあります。