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イベントで見た介護施設の食事風景

イベントで見た介護施設の食事風景

母がお世話になっている施設での
恒例の行事に参加してきました。

年に2回実施されるイベントで、
何度も参加してきているので
本当は行きたくなかったのですが、
母の食事が気になっていましたので
参加させていただきました。

行ってみてまず、驚いたことは、
開始1時間ほ前に訪ねたのですが、
もう準備が始まっていました。

そして、着席する頃には出席者全員の
料理がすでに並べられていました。

これは、大変革と思いました。
今までは、「解体ショー」の準備が先
で、料理は解体が終わってからという
段取りでした。

それまで「客」は舌なめずりしてる
しかなかったのです。
しかも、料理の出される順番が
入所者の家族が先となっていました。

わたしは、事前に新しい施設長に
二点お願いしておきました。
即ち、ひとつは、母が食べられる
(飲み込める)料理を用意すること。
そして、我々家族ではなく、入所者に
先に料理を運ぶこと。

その提案を早速取り入れてくれたこと
をうれしく思いました。

母に提供された料理がすばらしい

こちらの写真です。

 

 

全体と、拡大したものと撮りました。

真ん中に、母の好物の鮪の刺身を叩いて
ミンチ状態にしたものがありました。

拡大版の左が、茶碗蒸し。右が、フライです。
いずれも、一度ミキサーに掛けたものを
再度具の形を再現しています。

わたしは、いつも厨房の方々の苦労を思います。
そして、苦労して作っていただいた料理
を存分に味わってほしいと願っています。

ショッキングな食事風景

おいしい食事とプロの歌手の歌に
ある程度満足していたのですが、
食事の進んでいない母を見て、
職員の一人が母の食事介助をはじめました。

我々家族が脇に向かいにいるのに
もかかわらず、それを始めること
自体驚きましたが、
おそらく親切のつもりかそれとも
お手本を見せてくれるつもりなのか
と思いつつ見守りました。

すると、母の額に手を当てて、
うつむいている母の首を上げて、
料理をスプーに乗せて母の口の中に入れ始めました。

口から溢れるのも構わず次々と
入れていくので、わたしはつい、
「飲み込めてますか?」と言ってしまいました。

飲み込めていました!
母のペースで食べさせると、
その何倍もの時間がかかるのが普通です。

また、首を持ち上げながらの介助
が心配でしたので、「テレビで、
飲み込むときはうつむき加減の方が
誤嚥の心配がなくていいと言って
ましたけど・・。」と言うと
「それは、もっと仰向けになると
いけないのです。」と取り合いません。

確かに、そのとおりなのでしょう。
その御蔭で母は短時間で多く食べる
ことができるのでしょう。

しかし、母の表情からは
「楽しい食事」という気持ちを
読み取ることはできませんでした。

介護施設経営の苦悩と努力

イベント終了後に、
家族向けに施設運営に関しての
報告・説明会がありました。

施設長が替わったせいか、
いつもより多くの参加者がありました。

そのなかで、
ある方が遠慮がちにお話していました。
参加職員に伝わったかどうか分かりませんが、
その方が言いたかったことは、
常々わたしも感じていることでした。

即ち、
「さまざまなイベントに注ぐエネルギーを
日常のサービスに向けてください。」
ということなのです。

家族向けにアピールすることよりも、
私たちの親への真心籠もった
(手を抜かない)サービスに心を
配ってほしいということなのです。

昨日、施設から母が熱を出したと
いう連絡がありました。

今朝、お願いしておきました。
「無理に食べさせなくて結構ですから。」と。

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