加齢による喉の衰え
最近こんな症状が
ありませんか?
1. 声の感じが変わった
(かすれる,出が悪い等)
2.就寝中咳をする.
3.咳払いが増えた
4. 食事中にむせる
5.タンがよくたまる
6.飲み込みがよくない
喉の変化は第2次性徴期の声変
わりがありますが,加齢による
衰えもあります。
実は,老化は40代から始まって
いると言われています。
上に挙げたような声の変化が気
になったら,のどを鍛え始める
べき時と自覚すべきです。
何のためにのどを鍛えるかと言
うと,それは健康で長生きする
ためであります。
より正確に言えば,
「最期の時を迎える直前まで健
康でいるため」と言ってもいい
でしょう。
たとえ長生きしても,寝たきり
だったり,食べたいものも食べ
られない状態で生き続けるのは
辛いものです。
なので,何のためにのどを鍛え
るかと言うと,
1.死の直前まで,美味しいも
のを飲み込むため
2.誤嚥性肺炎にならないため
と言ってもいいでしょう。
のどを鍛えるトレーニング法
1.パタカラ発声
よく介護施設で食事前に取り
入れている体操です。
「パ・タ・カ・ラ」を大きな声
で繰り返し発声し、気管を動か
します。
大きく口を開けて舌を意識して
しっかり動かすことが大切です。
「パ」「タ」唇と舌の筋力を鍛
えます。
「カ」食道に繋がる喉を動かし
ます。
「ラ」食べ物を喉に送るスムー
ズな舌の動きを鍛えます。
動画はこちら
2.「あえいおう体操」で声帯
を鍛える
昔から,演劇の練習に取り入れ
ています。最近はこんなやり方
が注目されています。
飲み込むための筋肉を直接鍛
えるための体操です。
3.のど上げ体操でごっくん筋を鍛える
少量の水を口に含んで飲み
込む直前で止める。このとき,
喉仏が上がる。10秒ほどその
ままにしてから,息を吐く。
というものです。これを一日
に数回行います。
参考動画
誤嚥性肺炎を防ぐ対策
1.のどを鍛える
(上記)
2.飲み込み力アップ物質を増やす
サブスタンスPという神経伝
達物質があります。これが飲
み込み力アップを担っていま
す。
これを殖やすためには,
一部の高血圧治療薬などもあ
りますが,食事で次のよう
なものを取り入れるとよいよ
うです。
・葉酸,ビタミンB12
・唐辛子と黒コショウ
これらは,香りをかぐだ
けでも効果が確認されてい
ます。病院でも,カプサイ
シントローチや黒コショウ
のアロマシートという形で
取り入れているところがあ
ります。
3.寝る前ガム,歯磨き
のどが弱ってしまえば,ど
うしても誤嚥が起きやすくな
ります。しかも,就寝中はど
うしようもありません。
そこで,誤嚥しても,細菌が
肺に入り込まないようにする
ために,ガムや歯磨きで予防
します。
その理由で,歯磨きは食後よ
りも就寝前と起床後が重要と
いう医師もいます。
4.就寝中の緑茶うがい
上記と同様の理由で,高齢者
が夜中トイレに起きた時のつ
いでに,緑茶うがいが効果的
です。
5. その他
免疫力と抗菌作用をもつハチ
ミツも注目されています。