現役塾・家庭教師で元小学校教師の私が、これまでの経験をもとに塾講師として必要なテクニックを紹介します。
授業の羅針盤!明確な目標で迷いを払拭
「今日は○○を理解できるよう、一緒に冒険に出発しよう!」
授業開始の挨拶や簡単な近況報告が終わったら、ちょっと大げさですが、授業開始前に本日の目的地を生徒に示すことは、まるで冒険の始まりのようなものです。
「今日の授業で何ができるようになるのか」を明確にすることで、生徒は迷いなく学習に取り組むことができます。
目標達成までの道筋を一緒に確認することで、主体的な学習姿勢を育み、学習意欲を高める効果も期待できます。
積極的な魔法の言葉でモチベーションを維持
「魔法の言葉」とは、シンプルに言えば「ほめる」こと、難しく言えば「評価する」ことです。子どもに限らずこれは万人のモチベーションアップの基本と言えます。
魔法の言葉で生徒の心を解き放つ
「よく考えられたね!」「前より理解が深まっている!」
これらの言葉は、まるで魔法のように生徒の心を解き放ち、学習への意欲を高める力を持っています。
しかし、ただ単に褒めるだけでは、その効果は半減してしまいます。
個別具体的な褒め言葉で才能を開花させる
生徒の努力や思考過程を具体的に褒めることで、生徒は自信と意欲の魔法を手に入れます。
「この問題は難しいけど、最後まで諦めずに取り組んでいたね。」
「以前は理解できていなかった部分が、今日はしっかり答えられていてすごい!」
このように、生徒個々の頑張りを見逃さずに、個別具体的な言葉で褒めることが重要です。
魔法の言葉を効果的に使うためのヒント
- 単に「すごい」「頑張ったね」だけでなく、具体的なポイントを褒める
- 努力だけでなく、思考過程も褒める
- 生徒一人ひとりに個別具体的な言葉をかける
- 声のトーンや表情も意識する
これらのヒントを参考に、生徒の心を掴む魔法の言葉を探してみましょう。
魔法の言葉の力
魔法の言葉は、生徒のモチベーションを高めるだけでなく、学習意欲や自信を高め、主体的な学びを促す効果も期待できます。
さらに、生徒との信頼関係を築き、学習環境をより良いものへと導く力も持っています。
7つの魔法の言葉
- 努力や思考過程を具体的に褒める
- 小さな成功体験を共有する
- 生徒の意見や質問を積極的に聞く
- 間違いを恐れずに挑戦することを促す
- 学ぶことの楽しさを共有する
- 感謝の気持ちを伝える
- 励ましの言葉をかける
ほめるところがない?
特に小学生や学力の低い子には意識してほめる回数を増やしましょう。え?ほめるところがないですって?あります!私の体験から例を少々挙げてみます。
単に問題に正解したときでも、「いいね!」「OK!」「上出来!」など言葉を替えて連発します。また、小学生には、正解に赤丸を付けてあげます。✖はつけないで、消しゴムもなるべく使わせない(関連記事→消しゴムを正しく使うことで学力を向上させることができる!)で赤で直させましょう。
ほかにも、
・「挨拶の声が良いね」・「姿勢が良いね」・「集中できてるね」・「字がきれいだね」・「ノートの使い方が良いね」・「片づけてくれてありがとう」など、
とにかく些細なことでも前向きな評価をすべきです。
このように、「魔法の言葉」を意識して授業を行うことで、生徒はより意欲的に学習に取り組むようになり、学習効果の向上にもつながります。
魔法の言葉を活用して、生徒の可能性を最大限に引き出しましょう
生徒目線に立った丁寧な説明で霧を晴らす
難しい言葉や専門用語は避け、生徒に分かりやすい表現に言い換えることは、霧の中を進む生徒に光を照らすようなもの。
図やイラストなどを活用し、視覚的に理解を促すことで、生徒は迷いなく学習を進めることができます。
生徒の理解度を確認しながら、適切な速度で説明を進めることが、効果的な学習指導を実現するための鍵となります。
厳選されたポイントで効率的な学習
あれもこれもと詰め込みすぎると、生徒は混乱してしまいます。
授業の目的を明確にし、最も重要度の高いポイントを2~3個に絞り込み、重点的に指導することで、効率的な学習を実現します。
これは、まるで宝探しの地図のようなもの。
限られた時間の中で、最も価値のある知識を効率的に獲得できるのです。
繰り返しの強調で記憶を定着
重要なポイントは、授業中に何度か繰り返すことで、生徒の記憶にしっかりと定着させます。
異なる角度から説明したり、例題を用いたりして、理解を深める工夫も大切です。
これは、記憶の壁を乗り越えるための強力な武器となります。
繰り返し学習によって、生徒は知識を確実に自分のものにすることができるのです。
メリハリのある話し方で集中力を維持
早口で一方的に話続けるのは避け、重要なポイントではゆっくりと丁寧に説明するなど、メリハリを意識しましょう。
生徒の反応を見ながら、適宜質問や意見交換を取り入れることで、集中力を維持しながら理解を促進できます。
これは、まるでオーケストラの演奏のようなもの。
抑揚のある語り口で、生徒の心を飽きさせずに学習に引き込むことができます。
小さな成功体験で自信を育む
長い説明は避け、短いスパンで区切って理解を確認し、演習を取り入れましょう。
生徒が問題を解けたときには、積極的に褒めることで自信を育みます。
小さな成功体験を積み重ねることで、学習意欲を高め、主体的な学びを促すことができます。
これは、小さな積み木が大きな城を作るようなもの。
小さな成功体験を積み重ねることで、生徒は大きな自信を獲得し、学習意欲を高めることができるのです。
これらの7つのコツを意識することで、生徒の理解度を高め、意欲を引き出す効果的な授業を実現できます。
ぜひ実践して、生徒の心を掴む魅力的な講師を目指しましょう!