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覚悟して本格的なイジメとの戦いに臨む

いじめとの戦いは覚悟して臨もう

ガンもいじめも早期発見が重要です。

しかし,学校のことを話さなくなったり,朝なかなか起きられず渋々学校に行くようになるなど,兆候が見え始めたらすぐに行動に移しましょう。

普段から子どもとコミュニケーションが取れていれば,子どもから学校での「嫌なこと」を話してくれるでしょう。

親は,良いことも悪いことも耳を傾けて子どもの話を聞きましょう。

「人生には良いことばかりではない。困難にぶつかった時どう乗り越えていくかが重要だ。」などということとともに,親の失敗談や困難を乗り越えた体験を普段から話しておけば,いざという時に子どもも話しやすいものです。

そして,その都度次のようなアドバイスをすることをお奨めします。

1.子ども同士での問題解決

できれば,子ども同士で解決させたいですね。

①相手を味方にする

少々高度な技です。

いじめっ子の特徴は強いストレスを抱えている場合が多いのです。それは,大抵親などの過度な期待による勉強・スポーツの練習から来るようです。また,複雑な家族問題が背景にあったりします。なので,そのストレスをいじめに向けて昇華させるのでしょう。

そうした子に対して軍門に下る(即ち奴隷になる)のではなく,相手に共感したり,ほめたりするなどして味方にしていくのです。

その役を親がする場合もあります。たとえば,親同士のコミュニケーションを持つとか親が相手の子を家に誘うとかで相手の子の態度が変わることもあるのです。

②味方を作る

戦いとなれば,味方は多いほうが良いです。すでに軍門に下っている子(一緒にいじめ始めている子)を味方にするよりも相手の非を認めてもらえる正義感の強い子がクラスにはいるものです。

もちろん,最大の味方は教師であるはずです。教師が味方になってくれない場合は,残念ながら次の段階に入ります。

2.優位性を見せる

大人の世界でも言えることですが,子どもの世界はより動物社会に近いので,即ち弱肉強食のところがありますので,実力で優位性を見せることも有効です。

①けんかで勝つ

最近の子供はケンカをあまりしません。いじめが増えたのは,そのためとも言えます。

この点,動物社会を見習うべきです。彼らは,双方が傷つく前に決着をつけています。

ケンカは,公衆の面前でやるべきです。これは,深刻な事態に発展することを防ぐためです。

人が見ていれば,けがに対してすぐに対処できますし,ケンカの様子を目撃することにとって味方を増やすことも可能だからです。

ケンカには言葉を武器にする口げんかも含まれますが,暴力との境はありません。大声で泣きじゃくって相手に挑みかかってもし負けたとしても,結果として相手は先生に叱られるなどして「負けて勝つ」というケンカもありです。


要は,覚悟です。

ただし,処罰を甘んじて受けようという覚悟必要です。その覚悟さえあれば,相手も寸前で引くかもしれません。

②相手の弱点で凌駕する

ケンカの代わりに運動競技で相手を打ちのめすということもいいかもしれません。すなわち,負ければ相手も一目置くしかなくなると思われます。

③人脈で勝つ

戦いには武器が必要です。腕力だけが武器ではありません。頭のいい子なら,将棋や囲碁のような感覚で頭脳戦を楽しむのもいいでしょう。

頭脳戦には,謀略もあります。代表的なものは,いじめ返すというやり方でしょうか。しかし,これはお奨めできません。

おすすめは,人脈を活用することです。人脈のない人は,人脈を利用する人のことを悪く言いますが,人脈を使えるということは信用があるということですから,一種の能力に値するのではないでしょうか。

子どもにとっての人脈と言えば,兄弟や先輩そして担任教師や校長になります。

こういう人たちが有効に動いてくれるとありがたいですね。

また,親のネットワークを使えばさらに味方は広がります。

ただし,個人のケンカと同じで,これもすでに多くの人を巻き込み始めますので,覚悟が必要です。

つまり,おおっぴらになるという覚悟です。

なので,そういう人脈を使う前にいじめる子にそれとなく人脈を使うことをにおわすことも必要です。そういう覚悟があることを知れば,いじめの矛先を収めることもあるからです。

よく,次のような脅し文句を言う人がいます。

大人のやり口は,「〇〇しないと,今日の・・はなしです。」子どものやり口は,「○○に言いつけるよ。」

滅多なことでこんな脅し文句を言ってはなりません。一旦言ったら必ず実行する場合のみ使うべきです。そうでないと,足元を見られて言うことを聞かなくなります。

3.宣戦布告をする

すなわち,表ざたにして戦うことを宣言するのです。

これだけで相手が矛先を収めればいいのですが,そうでない場合は躊躇せずに戦いを開始しましょう。

特に,警察にも協力の要請が必要な犯罪的ないじめには決してひるむことなく戦うべきです。

近い人脈から始めますが,現代では思わぬ展開をする場合がありますので,相当の覚悟をしておく必要があります。具体的には次のようなことです。

1.家族で覚悟を決める。
兄弟や親も同じ覚悟が必要です。地域などで孤立する危険性があるからです。
2.作戦を考えておく。
行き当たりばったりでなく,戦いの今後を想定して作戦を考えておきましょう。
3.引き際を想定しておく
どこで戦いを終わりにするかを考えておきましょう。どうなったらいじめがなくなった状態かを決めておきます。

理想的な状態などありえないのですから,暴力や物がなくなるなどのことがなくなれば良しとして,孤立を恐れず近くに寄ってくる友だちがいなくなってもガマンするかどうか。引っ越しや他校に転向するかどうかなども考えておきます。

4.表ざたにする

一旦戦いが動き始めたら,相手も構えるでしょう。大人も絡んでくる戦いになれば,それなりの準備も必要です。

①相談機関に相談する


自治体や教育委員会系の相談機関だけでは心もとない(守りに入りやすい)ので,外部の相談機関や弁護士にコンタクトを取ります。

最近は,需要が多いのでボランティアだけでなくいじめ解決のために動く専門家もいますが,これもいい人ばかりではありませんから,お金だけ取られることのないように気を付けましょう。

参考サイト→いじめから子供を守ろうネットワーク

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