発達障害の定義
発達障害は、発達障害者支援法という法律で次のように定義されています。
「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条)
あえて簡単に説明すると、「こだわり系」の症状の深刻なものが最初に「自閉症」と名付けられ、そのうちで知恵遅れでない者を「アスペルガー」と名付け、最近ではグレーゾーンまで含めて「広汎性発達障害」と呼ぶようになり、それが自閉症から健常者までグラデーションのように曖昧に切れ目なく(区別つけがたく)つながっているので「自閉症スペクトラム」とも呼んでいます。
また、「じっとしていられない系」を「注意欠陥多動性障害」AD/HDと呼び、読み・書き・計算の能力のアンバランスを「学習障害」LDと呼んでいます。
発達障害の特性は「変わり者」
身体の障害を併せ持っていたりして自立した行動がとれないなど障害の度合いが深い場合は、迷うことなく医療機関の世話になるでしょうが、そうでない場合は単に「変わっている子」として学校に入学するでしょう。
ところが、単に変わっているだけでなく、コミュニケーションがうまく取れなかったり、じっとしていられない場合は、周囲に迷惑をかけたりトラブルを起こしやすくなるので、親も教師も悩むことになります。
発達障害を相談するところは?
発達障害であるかどうかの最終的な診断は、専門の意志が行いますが、各自治体には相談機関があり、臨床心理士などが相談に乗ってくれます。
学校の先生に相談した場合、通常係の先生から相談機関を紹介してくれるでしょう。学校ー相談機関―医療機関の連携も取れていますので、気軽に相談したらよいと思います。
発達障害には誤診もある?
学校や相談機関は安易な診断はしませんが、医療機関では結構あっさりと診断を下します。
親としては受け入れるしかありませんが、場合によってはかなりのショックを受けることになるでしょう。
しかし、私は診断を受けたからと言って深刻に受け止める必要はないと思っています。下された診断を逆手にとって利用してやろうというくらいの気持ちが必要ではないでしょうか。特にグレーゾーンの場合は、自分の誤解されがちな特性を周囲の人に理解してもらう良い機会と捉えればいいのです。
逆に、診断を受けたからと言ってすべて任せっきりにするのは危険だと思います。特に、服薬については慎重であるべきです。医者としては、薬は出せば出すほど儲かるわけですから警戒すべきです。なるべく薬を使わない治療なりカウンセリングをしてくれる医療機関を選ぶのも大事かなと思います。
医者に頼るよりも子どもに寄り添う努力が重要です。申請をすれば、補助金なり手当てなりがもらえるわけですから、最大限に福祉制度を活用して、子どもといる時間を多く持ちたいものです。
あのときの医師の診断は誤診だったと思えるような我が子の成長を見たいものです。
発達障害の予防と改善はできるのか
テレビにも出演している有名な脳科学者の澤口俊之先生は、発達障害の予防と改善についての研究をし本も出版しています。
また、民間の団体で発達障害を劇的に改善するプログラムを提供しているところもあります。