気合のはいったアニバーサリーでの食事や、ここぞというときのデートや商談の場として思い浮かぶのがフランス料理ではないでしょう。
格式ばったお店の雰囲気やマナー、ドレスコードなど意識すると、ちょっとしり込みしがちかもしれません。
そこで、これを知ったら怖くない、フランス料理の楽しみ方をご紹介します。
フランス料理のメニューを見ても、どう頼んだよいかが分からないを解決!
世界三大料理の一つのフランス料理。
美味しいのは分かるけれど、メニューを見てもチンプンカンプン。
フランス料理は本場のパリに行くと小さなカフェのランチでもコース料理で頼みます。
ワンプレートで全て出てくるなんて、フランス人には考えられないのかもしれないですね。
ということで、フレンチではまずメニューを組み立てます。
前菜→メイン→デザートとこんな感じです。
そしてフレンチの場合、料理名は大抵、調理法の後ろに使っている素材(材料)が書かれていることが多いので、大体のコースの順番と料理法の単語を覚えておけばメニューの組み立てができることになります。
例えば
舌平目のムニエルをメインに食べたい場合
メニューのPoissons(魚料理)中から
sole(舌平目) à la meunière (ムニエル)
を探せばよいわけです。
そこでこれだけ知っていれば、すらすらとオーダーできるフレンチの単語をご紹介します。
コース料理の順番と覚えたい単語 | ||
覚えたい単語 | 意味 | 備考 |
アミューズブーシュAmuse-bouche | 口ならしのお料理、小前菜、付きだしの意 | |
アントレ Entrées | 前菜 | 冷たい前菜Entrées froides温かい前菜Entrées chaudes |
メインディッシュ | 魚かお肉の料理、またはその両方 | お魚料理Poissonsお肉料理Viandes |
ソルベSorbet | フルコースのメニューで魚料理と肉料理の間に供される口直し | |
フロマージュFromages | ワゴンで運ばれるチーズ食後酒と一緒に楽しむ場合もあります | チーズの盛り合わせPlateau de fromages |
デセールDesserts | メインやチーズの後にテーブルが片付けられた後出されるデザート | レストランでのデセールは、出来立てのものが供されます。本格的なレストランでは、アバン・デセールグラン・デセールミニャルディーズとデザートもコースで供されます。 |
カフェCafé | プチフールやミニャルディーズなどの小さなお菓子と一緒にコーヒーを楽しみます | カフェと言えば普通はエスプレッソが出てきます。 |
メニュー名にも登場する覚えたい料理の手法 | ||
覚えたい単語 | 意味 | 主な料理 |
コンフィConfit | 低温の油での煮込み料理 | カモ肉のコンフィConfit de canard |
テリーヌTerrine | パテに野菜などを合わせて固めた料理 | フォアグラのテリーヌTerrine de foie gras |
グリエgrillé | 網焼き料理 | サーモンのグリルSaumon grillé |
ポワレPoêlér | 蒸し焼きフライパンで炒める | 舌平目のポワレ(ソテー)Sole Poêlée |
ムニエルmeunière | 魚に塩・こしょうを振って小麦粉をまぶしバターで両面を焼いた料理 | 舌平目のムニエルsole à la meunière |
フリカッセFricassée | ホワイトソースを使った煮込み料理 | 鶏のホワイトソース煮込みFricassée de poulet |
(Paris navi サイト参照 https://www.parisnavi.com/special/5028000)
フランス料理のテーブルマナー
フランス料理で何が一番不安かというと、やはりテーブルマナーではないでしょうか?
ずらっと並んだナイフやフォークにドキドキしてしまいますよね。
以下にこれだけ知っていればほぼ失敗しらずのマナーの解説をいたします。
カトラリーの使い方
ナイフとフォークがずらっと並んでいますが、基本外側から使用します。
フォークは左手、ナイフは右手に持ちます。
気負わずリラックスして一口ずつ口に運びましょう。
万が一落としてしまった場合、自分で拾わずスタッフに交換してもらいます。
食事中に会話などでナイフフォークを置く場合お皿の上に八の字なるように置きます。
食べ終えたときは、揃えて皿の上に斜めに置きます。
ナプキンの使い方
ナプキンはドリンクや水を持ってきたタイミングで、二つ折りにして折り目を自分の方に向けてももの上に置きます。
食事中の中座は、ナプキンを軽く畳んで背もたれか椅子の上に置きます。
口や手を拭く場合、ナプキンの内側の端で拭きます(自分のハンカチを使用するとナプキンが汚れていて使えないの意思表示になるので注意しましょう)。
食後は軽く畳んで(綺麗にたたむと美味しくなかったとの意思表示)テーブルに置きます。
料理の食べ方のマナー
ドリンクについて
食前酒に迷ったらシャンパンを選びましょう。
魚には白ワイン、肉には赤ワインが一般的ですが、あまり強くない場合やお祝いの場合はコースを通してシャンパンでも構いません。
グラスはぬるくならないよう3本指で下の方を持ちます。
パンの食べ方
かぶりつかずに小さく手でちぎって食べます。パンを食べるタイミングはオードブルのタイミングぐらいから、メインが下げられるまでです。
スープの食べ方
手前から奥へとスプーンを使います。
少なくなってきたら左手で皿を傾けてすくいます。
メインディッシュ
最初に小さく切り分けてしまうのはマナー違反です。
肉汁などが流れ出てしまうので、口に運ぶ都度切り分けましょう。
服装について
ドレスコードは店によって様々です。
予約時に確認することも可能です。
お店の雰囲気にあったファッションを心がけるようにしましょう
フランス料理なのにカジュアルな店もあるの?
フランス料理のお店のランク付けは以下の通りです
下から気軽に利用できるお店です。
上にいくほど格式が高くなります。
最高級 | グラン・メゾン | 料理の質が非常に高いウエイティングバーがある専門のパティシェソムリエ、メーテルの格が高いドレスコードがある |
宿泊施設付き高級レストラン | オーベルジュ | レストランがメイン軽めのドレスコートがある場合も |
やや高級なフランス料理店 | レストラン | 店舗によってドレスコードはある |
気軽で小さ目なレストラン | ビストロ | 元々は居酒屋 |
ブラッスリー | 時間制約がない食事やお酒が楽しめる元々はビール醸造所 | |
喫茶や軽食 | カフェ | 夜はアルコ―ルも提供する店もあります。 |
フランス料理で東京のミシュラン星獲得店は○○店
2022年東京ミシュランの☆☆☆三つ星を獲得したのは以下のお店です。
一生に一度くらいは、味わってみたいですよね。
- ジョエル・ロブション
店舗の特徴 | 最高の素材を惜しみなく使い、素材の持つクオリティを最大限に引き出したジョエル・ロブションのモダンフレンチが味わえます |
住所 | 目黒区三田1-13-1恵比寿ガーデンプレイス |
電話 | 03-5424-1338 又は 03-5424-1347(11:00~21:00) |
ホームページ | https://www.robuchon.jp/shop-list/joelrobuchon |
- カンテサンス
(ホームページより https://www.quintessence.jp/concept.html)
店舗の特徴 | キュイジーヌ・コンテンポレーヌ(新しい料理)の創造と共に次世代のスタンダードを目指した料理 |
住所 | 品川区北品川6-7-29ガーデンシティ品川御殿山1F |
電話 | 03-6277-0090(13:30~16:00) |
ホームページ | https://www.quintessence.jp/concept.html |
- レフェルヴェソンス
店舗の特徴 | お皿の上・テーブルの上・お客様とスタッフとダイニング全体渾然一体となる「一座建立」を目指したお店です。 |
住所 | 港区西麻布2-26-4 |
電話 | 03-5766-9500 |
ホームページ | https://www.leffervescence.jp/ja/ |
- ロオジェ
(https://losier.shiseido.co.jp/passion/ ホームページより)
店舗の特徴 | 日本とフランスの最高の食材をセレクトして、独自の感性と新たなコンビネーションを生かした繊細な味とテクスチャーをエグゼクティブシェフが紡ぎ出します。 |
住所 | 中央区銀座7-5-5 |
電話 | 0120-156-051又は03-3571-6050(10:00~20:00) |
ホームページ | https://losier.shiseido.co.jp/ |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フランス料理というと敷居が高く、イタリアンやスペイン料理のほうが気楽でいいやと思っていた方も、なんだカフェもフレンチなのね。なら気軽に利用しようと思っていただけたのではないでしょうか。
マナーや難しい名前のメニューもありますが、単語を少し覚えてしまえば日本語のメニューよりもはるかに料理を創造しやすいのがフレンチです。
気張らずに、お料理や空間を楽しむことを第一に、非日常の少し高級なフランス料理をアニバーサリーに予約してみても良いのではないでしょうか。