オージービーフは日本でもお馴染み
日本では、牛肉の消費量のうち約6割を輸入に頼っています。そして輸入する牛肉の中でいちばん多いのはオーストラリア産の牛肉で、輸入牛肉のうち約50%を占めています。オージービーフの名称で広く知られていますよね。スーパーや焼き肉店でもオージービーフは幅広く売られています。
オーストラリア産の牛肉は、私達の食生活に密接に関わっているのです。
オーストラリア産牛肉の特徴とは
オーストラリア産牛肉の特筆すべき点と言えば、牛の飼育方法にあります。
オーストラリア産の牛肉は「グラスフェッド牛」という牛です。
『グラス(grass)は「草」
フェッド(fed)は「餌を与えた」』
つまりグラスフェッド牛とは「牧草を食べて育った牛」という意味です。
しかもオーストラリアの牛は牛舎で育てられているのでなく、広い牧場で放牧されているため、ストレスが少なく健康的に育つと言われています。
自然の草を食べて育った牛の肉は、肉本来の深い旨みやしっかりとした歯応えを感じるのが特徴です。
オーストラリア産牛肉は食べるほど痩せる?
自然に近い状態で育ったグラスフェッド牛は、なんと「食べ続けると痩せる」という報告があるのです。とても興味深いですね。
その理由は以下の通りです。
①オメガ3という良質な脂質を含んでいます。DHAやEPAなど聞いたことのある人も多いでしょう。中性脂肪や悪玉コレステロールの数値を下げる、血流を良くするなど嬉しい効果がたくさんあります。代謝アップや美肌効果も期待できますよ。
②タンパク質が豊富に含まれているため、安眠効果があると言われています。質の良い睡眠が健康な身体を作ります。
③共役リノール酸とカルニチンが豊富です。このふたつは脂肪燃焼効果に繋がる大切な成分です。体重を減らす、肝機能の向上、ガンのリスク軽減などの効果があるとされています。
グラスフェッド牛は赤身の部分が非常に多く脂質があまり多くないので、ガッツリ食べても意外にカロリーが少ないのも嬉しいポイントです。
自然の草を食べて育った牛の肉は栄養価が非常に高く、人間の体内に入ると牛肉が本来持つさまざまな嬉しい効果が発揮されるのです。
もちろん、過度の摂取はおすすめしませんが、適度にグラスフェッド牛を食べることで健康的な生活を送れるきっかけになるかもしれませんよ。
オーストラリア産牛肉のおすすめの食べ方は?
1日300〜500gが適量とされています。結構たっぷりだと思いませんか?
調理方法は、なるべく加工せず本来の肉の旨みが感じられるステーキがいちばんおすすめです。ただ人によっては、硬くて食べにくいと感じるかもしれませんね。
そんな時に役立つ調理のコツをご紹介しましょう。
①肉を焼く前に常温に戻す
冷凍の場合は必ず自然解凍しましょう。レンジを使うと肉の余計な臭みが出てしまいます。
②肉の筋を切る
専用の肉筋切りの道具もありますが、フォークで肉の表面に穴を開けても大丈夫です。
③短時間で焼く
硬いお肉は火を入れる時間が長いとより硬くなので、さっとミディアムレア程度での調理がおすすめです。
複数焼く場合は必ず一枚づつ調理しましょう。一気に肉を入れるとフライパンの温度が下がってしまい調理に時間がかかるため、結局肉が硬くなってしまいます。
このようにひと手間加えるだけで、お安いオージービーフが美味しく頂けますよ。
『まとめ』
日本国内でいちばん輸入量が多く、もっとも身近な牛肉であるオージービーフ。
安価で手に入りやすく、しかも栄養価が高いと嬉しいことづくめです。
ちょっと工夫を加えるだけで美味しく食べられるオージービーフを日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。