不登校の解決は過去を振り返ることよりも未来に目を向けることから
不登校からの脱出は、過去の困難や失敗にとらわれることではなく、未来に向けて目を向けることから始めることができます。過去の出来事や困難は私たちの人生の一部であり、それを振り返ることは学びの機会ですが、真の成長と変化は未来を意識的に築いていくことから生まれます。
私は、元小学校の教師で何人もの不登校児を指導し、我が子も中学校の時に不登校となるという経験をしています。また、退職後は家庭教師として不登校の小中学生を指導した経験もあります。
そんな私の経験から、不登校からの脱出という視点で当ブログを書いてみました。
中高生の不登校生が学校に戻るきっかけ
一旦不登校状態に入ったら、すぐには登校するようになると考えないことが重要です。しばらくは(本人自ら言い出すまでは)学校に関する情報は触れさせないことです。しかし、完全放置するのではなく、注意深く学校や友達につながることに関心が向き始めることにアンテナだけは張っておくべきです。
なので、学校からの刺激(友達や先生の訪問・電話、プリント等)はさりげなく提示するとしても強要することはいけません。
不登校生と言っても、一人一人は性格も状況は違いますので、特効薬のような解決策はありません。かかわる大人にとっては常に悪戦苦闘の連続と覚悟を決めましょう。
不登校生が学校に戻ることは、彼ら自身や保護者にとって大きな挑戦です。しかし、日々子どもと向き合っていくうちに、未来に向けた希望と変化をもたらす重要な一歩となるきっかけが必ず出現します。
中高生の不登校生が学校に戻るきっかけとしての具体例をまとめますと、
- 支持する家族の存在: 当然のことながら、家族が不登校生を理解しサポートすることは、学校に戻るきっかけとして大きな影響を与えます。例えば、親が子供の感情を尊重し、一緒に解決策を見つけるプロセスで、子供は学校に戻る決断をしやすくなります。家族の協力が、子供の自信と安心感を高め、学校復帰への一歩を踏み出す助けとなります。
- 友人とのつながり: 不登校生が学校に戻るきっかけとして、友人とのつながりが重要です。友人からのサポートや学校への誘いが、学校への復帰を促すことがあります。友情や社交の機会は、不登校生にとって学校へのモチベーションを高める要因となります。
- 学校のカウンセリングサービス: 学校はカウンセリングサービスを提供することがあり、不登校生が学校に戻るためのサポートを提供します。カウンセラーは不登校生との対話を通じて、不安や問題の原因を理解し、解決策を見つける手助けを行います。このような専門的な支援が、学校復帰のきっかけとなります。
- 興味を持つ活動やクラブへの参加: 中高生が学校に戻る際、興味を持つ活動やクラブへの参加が役立つことがあります。例えば、音楽、スポーツ、美術、ロボティクスなど、興味を持つ分野での活動は学校への復帰を楽しみにする要因となり、新たな友達や経験を得る機会となります。
中高生の不登校生が学校に戻るきっかけは、個人によって異なりますが、家族、友人、学校のサポート、興味を持つ活動への参加など、多くの要因が協力して未来への一歩を実現させるでしょう。不登校からの復学は、希望と変化をもたらす重要な選択肢の一つと言えます。
中高生の不登校から学校に戻るきっかけ: 私の体験から
中高生の不登校から学校に戻るきっかけはさまざまですが、私の体験から具体例を挙げますので参考になさってください。
家庭教師による学習:
不登校から学校に戻る過程で、家庭教師による学習サポートが大きな役割を果たすことがあります。
家庭教師は、個別の学習ニーズに合わせて指導を行うことができ、不登校生にとって学習の壁を取り除く手助けを提供します。以下は、家庭教師による学習が再登校のきっかけとしてどのように役立つかを説明する具体例です:
カスタマイズされた指導: 家庭教師は生徒の個別の学習スタイルやニーズに合わせて指導を行います。不登校生が苦手とする科目やトピックに焦点を当て、理解を深めるサポートを提供します。
自信の回復: 不登校生はしばしば学業への自信を失っていますが、家庭教師の指導を受けることで、自信が回復しやすくなります。難しい課題に立ち向かい、克服していく過程で、学習への意欲も高まります。
特に、中3の夏休み前後になると、学校でも進路に向けて3者面談等始まりますので最大のきっかけとなります。なので、中1、中2で不登校になった場合は、なるべく早くから家庭教師をつけて学習の進度を遅らせないようにすることが望ましいと思います。
「なるべく早く」というところが難しいところですが、無理せず「中3の夏休みまでには」というところを目安にしましょう。お子さんが家庭教師の利用に拒否反応なく受け入れることができれば、すでに再登校の準備が始まったと考えて差し支えないでしょう。
部活への参加:
部活動は再登校のきっかけとして非常に効果的な要因です。部活動に参加することで、学校への復帰が楽しみな体験となり、社交的な機会も提供します。以下は、部活への参加が再登校のきっかけとしてどのように役立つかを説明する具体例です:
友情とサポート: 部活動は新しい友人との出会いを提供し、不登校生にとってソーシャルスキルの向上に役立ちます。仲間と共に目標に向かって努力することで、自己価値感が高まります。
学業との調和: 部活動は学業との調和を支援します。運動や芸術などの活動を通じて、学校生活が多様化し、モチベーションが向上します。
私の息子の場合も、教室へは入れなくてもバスケット部の練習には入れるようになったことが大きなきっかけとなりました。
再登校のきっかけは個人によって異なりますが、家庭教師による学習サポートと部活への参加は、不登校生にとって希望と変化をもたらす重要な手段となり得ます。中高生が学校に戻る道のりは、サポートとポジティブな経験を通じてこそ、克服可能となります。