初春の季語一覧(50音順)
2月は、三春のうちほぼ初春(しょしゅん)に当たります。初春は旧暦の1月すなわち、立春(2月4日ころ)から啓蟄(3月5日ころ)の前日までを言います。
初めの3日間は晩冬に当たりますので割愛させていただきますが、初春の季語を一覧で並べます。歳時記等では、ほとんどがジャンルごとに並べていますので、ここでは50音順に並べてみましたので、ご活用ください。
太字の季語は、有名俳人の例句を挙げておきました。
初春の季語(あ~お)
藍蒔く、赤楊の花、安吾忌、飯蛸、磯竃、夜官女、犬ふぐり、岩海苔、鶯笛、鶯餅、右近忌、雨水、薄氷、鶯(うぐいす)、梅、梅見、うりずん、絵踏、会陽、えり挿す、えり挿す、黄梅、荻の焼原、鬼縛の花、おれづみ、
初春の季語(か~こ)
橿原祭 片栗の花、かの子忌、烏芋、獺魚を祭る、甘蔗植う、桔梗の芽、菊苦菜、如月、如月菜、、北野菜種御供、祈念祭、旧正月、草青む、草の芽、句仏忌、クロッカス、黒文字の花、黒森歌舞伎、慈姑、桑植う、建国記念日 堅雪、公魚、紅梅、御灯祭、駒返る草、
(紅梅を一輪見せて雪積もる 上空)
初春の季語(さ~そ)
才麿忌、冴返る、魚氷に上る、桜島大根、実朝忌、寒明、三茱臾の花、山茱萸の花、山椒の皮、残雪、下萌、羊歯萌ゆ、芝焼く、謝肉祭 洲浜草、春寒、逍遙忌、常楽会、初春、白魚、白魚飯、真菜、雀の帷子、スノードロップ、霽月忌、節分草、剪定、早春、
初春の季語(た~と)
多喜二忌、竹割祭、立子忌、谷汲踊、種芋、遅春、ちゃるめる草、椿、東福寺懺法、鳥羽火祭、鞆(とも)八幡の御弓神事、豊橋鬼祭、どんづき祭、
初春の季語(な~の)
鳴鳥狩、菜の花忌、鳴雪忌、仁王会、二月、二月尽、二月礼者、二十六聖人祭、二の午、蓴生ふ、猫の恋、猫の目草、猫の眼草、猫柳、野波忌、野焼、海苔、海苔掻き、
初春の季語(は~ほ)
はこべ、長谷寺のただ押し、長谷のただ押し、畑焼く、初午、花菜漬、花水祝、薔薇の芽、孕み鹿、針供養、春浅し、春スキー、春の雪、春まけて、春めく、春聯、バレンタインの日、ヒヤシンス、不器男忌、蕗の薹、蕗味噌、節忌、鮒の巣離れ、古草、牡丹の芽、菠薐草、盆梅、
初春の季語(ま~も)
末黒の芒、末黒の薄、松雪草、摩耶詣、金縷梅、水灌菜、水菜、味噌豆煮る、三汀忌、壬生菜、ミモザ、麦踏、睦月、茂吉忌、餅花煎る、ものの芽、
初春の季語(や~わ)
焼野、焼山、山焼、山焼く、野焼く、夕霧忌、雪解、雪虫、雪割草、余寒、義仲忌、
立春、良寛忌、猟名残、列見、
渡り漁夫、藁馬曳き
2月の有名俳句
有名俳人の句を季語の50音順に挙げてみました。
鶯の日に光りつゝ枝うつり 原石鼎
鶯や前山いよよ雨の中 水原秋櫻子
薄氷(うすらひ)の吹かれて端の重なれる 深見けん二
梅が香にのつと日の出る山路哉 松尾芭蕉
梅白しまことに白く新しく 星野立子
梅のさく門は茶屋なりよきやすみ 正岡子規
如月や身を切る風に身を切らせ 鈴木真砂女
紅梅の紅をうるほす雪すこし 松本たかし
残雪やごうごうと吹く松の風 村上鬼城
赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
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断りの返事すぐ来て二月かな 片山由美子
寡作なる人の二月の畑仕事 能村登四郎
瀬の岩へ跳んで錢鳴る二月盡 秋元不死男
初午や物種うりに日のあたる 与謝蕪村
あえかなる薔薇撰(え)りをれば春の雷 石田波郷
雪とけて村いっぱいの子どもかな 小林一茶
みんな夢雪割草が咲いたのね 三橋鷹女