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漢字の苦手な子にしない一年生の国語学習法

漢字の苦手な子にしない一年生の国語学習法

知的好奇心を削がないように育てましょう

「這えば立て・・」以来、世間の親はどうしても急いで我が子を成長させようという傾
向があります。そのうち、他の子どもと比べるようになると、少々の焦りが出てきます。
すべての子が同じように成長するわけではないので、ある子は運動能力の発達がスロー
で、ある子は言語能力がスローで、ある子は音感の発達が速く、ある子は描写力の発達
が早かったりします。

こういうとき、賢い親や教師は良い面に注目してほめて伸ばそうとし、愚かな親や教師
は遅れた面に注目して叱咤激励します。

漢字の苦手な子も、このように叱咤激励された挙句出現してきます。
少し勇気のいることかもしれませんが、知的好奇心を削がないようにさえしていれば、
子どもは健やかに個性を伸ばしていけると思われます。苦手に片目つぶってその子の得
意に集中することは確かに勇気が必要です。しかし、得意なことが伸びていけば、その
自信が苦手も解決して(解消でなくても)いけるのです。

世の中で「天才」と言われる人たちは、おそらく「苦手」を問題視して育てられていた
ら、単なる発達障碍者で終わったかもしれません。

漢字の天才に出会いました

わたしが小学校に勤務していた時にその子に巡り合いました。その子は発達障害を持っ
ている2年生でしたが、大人顔負けの漢字力を持っていました。筆順は自己流ですが、
すべての漢字を「独学」で習得していました。車の中から見えた看板の漢字を覚えてい
たのです。

この子に限らず、一般的に漢字好きな子は画数を気にしないように思います。おそらく、
漢字を絵(具象)として見ているのではないでしょうか。そうです。子どもは画数に関
係なく、象形文字が覚えやすいのです。なので、他の指示、会意、形声文字のように抽
象的な漢字は覚えにくいものなのです。例えば、画数は多くても「山」や「森」の方が
「七」や「十」よりも覚えやすいのでしょう。

また、漢字を書くことが好きな子にしようとするならば、書き順や字の美しさを問題に
していたらいけません。上記の「天才」もおそらく親から「その書き順じゃない」とか
「まだそんな難しいの覚えなくていい」などとは言われなかったでしょうし、わたしも
称賛こそしてもケチをつけたりはしませんでした。(もちろん、授業で扱う漢字では指
導しました。)

一年生のオススメ国語学習法

家族といっしょに毎日の音読と宿題をしましょう

放っておいても一人で教科書や好きな本を読んでいるのならいいですね。小さいときか
らの積み重ねなのでしょう。

「家族といっしょに」というところが肝です。
国語教育の基礎は、読み聞かせです。毎日一回は読み聞かせをしましょう。あなたは、
「ええ!1年生になっても?」と思われましたか? 読み聞かせは、必要ならば中学生に
なっても続けるべきです。子どもが、「もういい。自分で読むから。」というまで続け
るべきです。

もちろん、テクニックは工夫してください。好きなページは何十回でも読むとか、声色
を工夫してみるとか、「つづきは明日」とか言って途中で読むのをわざとやめてみると
か・・工夫しましょう。

そして、教科書の音読がかなり重要です。多くの小学校の先生は、音読を毎日の宿題に
していると思います。これ、形式でなく必ず親がそばについて聞くべきです。サインや
ハンコだけでは無意味です。子どもが親に「聞いて」と言わなくなるのは、親がちゃん
と聞かないからです。ちゃんと聞いて、良いところ(良くなったところ)を評価しない
から聴いてもらいたくなくなるのです。そういう子どもは、適当に早口で流して「読ん
だよ」と言って印を求めるだけになってしまいます。

1年生の教科書音読のチェック項目

正しく読めたか

これに尽きます。「大きな声で読めたか」という項目を設ける先生もあるでしょうが、
そんなのいりません。それは、聴く人の責任だからです。もしその項目があるのなら、
母親(以下、家族の代表として)が聞こえる大きさなら〇です。子どもは、相手が認め
てくれるなら、ちゃんと届く声で読んでくれます。

さて、「正しく」とは、正しい発音で、かなや漢字を間違えずに読む。(句点で休む
(息を吸う)。)ということです。そのためには、速く読む必要はありません。1年生
では、「すらすら」読むことを要求する必要はありません。「正しく」読むことを最優
先にすべきです。正しく読めたら、ほめます

そして、そのうえ、意味に沿って強弱をつけたり、気持ちを込めて読んだりしたら、大
げさにほめまくります。「まるで、もう2年生か3年生のようだ!」などと。しかし、そ
のように読むことを要求してはいけません。たまたまそのように読んだときほめまくれ
ば、次からも自然とそのようにするでしょう。(もちろん、そのとき文意に沿っていな
い読み方ならば、ほめないで無視します。)

1年生の書き取りの宿題のさせ方

宿題は、ある意味「強制」ですから、ほんとうは「書き取り」の練習は、家庭では親に
任せてほしいところですが、先生としてはそうもいきません。

書き取りの宿題も、できれば母親(または兄弟)が見てあげるべきです。可能ならば、
そばに付きっきりの時間があるといいですね。鉛筆の正しい持ち方や正しい書き順は見
ていないと実態に気づきません。現役の家庭教師である私は、これらがきちんとできな
いまま中学生になってしまった子をたくさん見てきました。社会人や自分が親になった
ときに恥ずかしい思いをさせないように、そのつど平仮名や簡単な漢字の書き方を教え
ています。

実は、これからの時代文字は書ける必要はないのかもしれません。ましてや筆順などど
うでもいいようにも思います。しかし、本当は1年生はほめられさえすれば、文字を書
くことは大好きなのです。

さて、書き取り練習時にチェックしてほしいことをを挙げてみましょう。

正しく書けたらほめる・丸を付ける

1年生(に限りませんが)は、ほめられることが大好きです。正しくできたら、大げさ
にほめまくりましょう。

  1. 姿勢よく書けたらほめる。
  2. 鉛筆が削ってあったらほめる。
  3. 鉛筆を正しく持てたらほめる。
  4. 上手になぞれたらほめる。
  5. マスをはみ出さないでちょうどいい大きさで書いたらほめる。
  6. きれいに(orうまく)書けたらほめる。

家で親が〇をつけることを先生によってはどういうかは分かりませんが、家庭学習用の
ノートや練習帳ならば、母親がつけてやりましょう。(×はいけません。)〇も、
よくある花マルでも、梅の花でももちろんOKですが、できれば子どもが喜ぶような個性
的な〇を工夫しましょう。

つらい宿題も楽しくできればがんばれる

1年生では、そんなにつらい宿題は出さないでしょうが、つらいかどうかは子どもの発
達にもよります。特に1年生では、4月生まれと3月生まれとの差は大きいのです。鉛筆
の持ち方に慣れるのに時間がかかったり、書くスピードも時間がかかって当たり前です。
それなのに、もしかすると「漢字練習帳に1ページ書いてきなさい」などという宿題を
出す先生もいるかもしれません。

そういうとき、ママはただ「早くやってしまいなさい。」と声かけるだけではいけませ
ん。何を、どこから、どのように書いたらいいのかが分かってないかもしれません。や
はり少なくとも最初・途中・最後の3回くらいは見てやってほしいですね。(学童の先
生もそのくらいのことはしてると思います。)

できれば、一行の最初のマスには薄文字でママが書いてあげると安心して書けるでしょ
う。
ピッタリなぞればハナマル、少しでも外せばひとえ〇なんていうのもいいでしょう。お
子さん、やる気になって、二文字目(これも薄文字で書いてあげて)にピッタリなぞっ
てきます。

ところで、同じ漢字を何回も(通常1行)書かせる宿題はあまり良い宿題とは言えない
と思います。ひどい教師になると、宿題を出しておいて目を通さなかったりめくら判
(すみません。今はこれ死語かな?)だけのい人もいます。すなわち、保護者にも教師
にも見てもらえない多くの子どもは、間違えた漢字を何度も繰り返し書いて平気でいま
す。(これを、家庭教師が発見します。)

漢字練習帳は、(学校用は仕方ない場合もあるでしょうが)同じ漢字を、たとえば、
山山山山山山山山山山山山
と、単純に繰り返すのではなく、たとえば、

やま  ふじさん   あさ  やま  とざん
山。富士山。朝の山。登山。

などと、違う単語、熟語、違う読み方の漢字を書くべきと思います。そして、単語の区
別をつけるために句点を打ち、読みを確認するためにカナを振らせるべきです。この方
が勉強になるうえ楽しいのではないでしょうか。

そして、いずれにしても、最後に大人のチェックが不可欠です。

まちがいは、すぐに指摘して書き直させてほめる

子どもは間違えて当然です。間違えてこそ学習するのです。なので、わたしは子どもの
漢字ノートを見て間違いがないのを確認すると、おおげさに「つまんなあい!」と言っ
たり、「すごおい!」と叫びます。そして、間違いを発見すると喜んで指摘してすぐに
直させます。

「まだ習ってない漢字」も覚えてしまおう

中学校卒業までに覚えるべき漢字が約2000です。なので、まだ習ってないからと言
って遠慮する必要はありません。完全習得は該当学年の教科書に出てくるものだけでOK
ですが、子どもが興味を持てば1年生でも「富士山」を覚えてもいいのです。花に興味
があれば、「薔薇」だって喜んで覚えようとするかもしれませんね。

まとめ

  • 1年生の国語は、音読が基本。
  • ほめられれば、漢字も好きになる。
  • 漢字苦手は大人の責任。

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