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プロ家庭教師が薦める中学生の数学勉強法

プロ家庭教師が薦める中学生の数学勉強法

このサイトでは,私の約10年の家庭教師経験からオススメする中学生の数学勉強法を紹介したいと思います。

学校の授業を最大限活用する

最大のポイントは,学校の授業です。まず,授業が面白くなれば半分以上は成功です。しかし,そううまくいく場合ばかりではありません。授業がつまらない,先生が嫌い,ひどい場合は授業が成立していない(崩壊してる)などと言う場合もあることは覚悟しておかねばなりません。

しかし,たとえどんな授業であろうと,50分(週140分)の貴重な時間は平等に経過します。

この学校での50分を活用するかどうかでかなりの差が出てきます。塾に行くかどうかで決まる以前の話です。

中学生(特に男子)は,肉体的に著しい生長の時期に当たっている上,部活等で毎日くたくたで帰宅しますので,家での効率の上がる勉強は期待しないほうが良いでしょう。

黙っていれば,帰宅して夕食を食べ,入浴したら即爆睡ということになりがちなのです。

なので,学校でどう50分を使うかがカギとなるのです。

私は,子どもたちに次のような態度で数学の授業時間を過ごすよう提案しています。

1.教師が指示した教科書等の問題を与えられた時間内に自力で解く。
2.自分が書いた解答はたとえ誤答であっても消さずに,間違えた部分を赤で直しておく。丸ごと間違いであれば,赤でバツをしておく。正解を必ず赤で書いておく。(あるいは,赤で囲っておく。)
3.時間がある場合は,正答を見ないで間違えた問題の解き直しをしてみる。
4.1~3までやってもさらに時間がある場合は,ワーク等の関連問題を解く。

このうち1,2は授業の50分のうちにやってしまうくらいの集中力が最低限欲しいものです。これは家に帰ってからの復習の準備として欠かせない作業なのです。

消しゴムを使うな

消しゴムをやたら使う子がいます。これは,小学校(特に低学年)での指導が尾を引いているのです。気持ちは分かりますが,子どもの学習(特に中学生)にとって,いいことはほとんどないと考えています。

効果的なのは,小学校の低学年で丁寧な文字を書かせる指導をするときくらいです。

中学生になったら消しゴムの使用は禁止したいくらいです。ここのところを中学校の先生はどう考えているのでしょう。

消しゴムを使わないことの利点は以下のとおりです。

1.消しゴムを買うお金と時間を節約できる。
2.消しカスの掃除をしなくて済む。
3.消す時間を節約できる。
4.消さなければ,間違えた内容を振り返ることができる。また,教えてもらう時に役立つ。復習に役立つ。

眠くても毎日の自学を欠かすな


さて,最近の中学校では宿題を出す先生が多いようです。宿題の中心は大抵は自学です。これが,宿題と言われなくてもできるようになれば,学習塾や家庭教師は不必要とも言えます。しかし,現実は宿題だからこそ何とか少しでもやるというのが普通の生徒のようです。

小学校と違って,学級担任の先生と接触する時間は短いので,余程熱心な先生でない限り宿題にはするものの,自学のやり方を教えたり,自学ノートを丁寧にチェックしてくれることはあまりないかもしれません。

そのため,自学をほとんどやらないまま受験勉強の時期に入ってしまったという子も多いのです。

大事なことは,必ず毎日の自学の習慣を身につけさせることです。中学生はくたくたで帰ってきますから,帰宅すれば一息入れたいのは自然な成り行きとも言えます。

ましてや,両親とも働いていて一人となれば,おやつやゲームなどの誘惑に勝つことはかなり困難と思います。

しかし,親の管理(監視)の下でも毎日の自学は何とかやらせるようにしましょう。ここが,親の知恵の働かせどころとも言えます。

その役を塾か家庭教師に任せることもできるかもしれませんが,あまり期待しないほうが良いでしょう。

何らかの形で親の工夫で習慣づけるべきです。

たとえば,子どもが帰宅する時間までには自分も帰宅できる仕事できるなら,夕食までの時間を自学タイムとすることができます。

この場合,できれば自分の部屋では勉強させずに親がいるところ(リビングなど)でやらせるべきです。

なぜなら,ひとりになるとやはり違うことをしてしまいがちだからです。そして,親と一緒ならば英文の読み方や意味を教えることができるからです。また,その日の出来事を聞いたり親子の触れ合いの時間ともすることができます。

数学における自学のやり方

さて,数学の自学のやり方についてお伝えします。

自学は,基本その日にやった授業の復習をします。どの学校でも,1日5教科のうちに2~4時間程度の授業があります。なので,自学の時間に1時間取れるとすれば,1教科15分から30分程度の勉強をすることができます。

初めは5分でもいい,1行でもいいのです。とにかく,毎日やることが肝心なのです。そして,ノートに足跡を残すことが大事です。日付と教科を書いてから1行でも書きます。

数学の場合,自学は教科書問題の解き直しと学校指定のワークが中心になります。

1.学校ではやることができなかった問題の解き直しを(正答を見ないで)してみる。
2.その日に学習した範囲のワーク問題を解いてみる。(これも,学校授業でのノーと同様自分で書いたものを消さないで,間違えた部分は赤で直しておく。分からずに手を付けられなかった問題はそのままにしておく。(宿題だからと言って,正答を視写して済ます子がいるがほとんど無意味です。)
3.間違えた問題の解き直しを自学ノートに書く。

必ず3が書けるまでやるようにします。時間が取れない時は,初めから難しそうなワーク問題1問に取り組んで,それをノートに書いて赤で直します。

前の学年に戻って学習しなおす

基本問題を間違える,あるいは,全く手が出ない場合は前の学年に戻る必要のある場合があります。

前の学年どころか,小学校算数に戻らなければならない子も大勢います。中には,小学校も低学年まで戻る場合もあります。

さすがに,中学校の先生はそこまで見てくれる方は少ないでしょうし,生徒本人も恥ずかしくて先生にも友だちにも聞けないのが現状ではないでしょうか。

どんな理由があったかは問題ではありません。たとえどんなに理解力があり授業に集中できる子でも,算数という数学の基礎となる前提が欠けていたのでは眼前の授業に参加できないのです。

これが,数学が他の教科と異なる重要な点なのです。

学校教師でもいい,親でもいい,塾講師でもいい,家庭教師でもいいから,だれかが手を差し伸べて「必要なところまで」前に戻って学び直す必要があるのです。

中上位生徒は力をさらに伸ばそう

力を伸ばす方法は以下の2つです。

1.計算力を伸ばす
2.数多く問題を解く

テストの成績を伸ばすためには,問題を早く解くことがカギとなります。たとえ全部解くことができたとしても,50分で終わらなければ点数になりません。

そろばんや公文で鍛えた子に数学のできる子が多いのは決して他の子よりも「頭がいいから」とは限りません。

計算が速いということは,それだけ問題を解くことが速いので考える時間を稼げる上,見直しの時間も稼げるから正答率が上がるのです。

なので,ちょっとした計算はほとんど暗算でできるように計算力を伸ばす練習をしましょう。今更そろばんでもないでしょうから,(繰り上がりのある)足し算・(繰り下がりのある)引き算,九九を全て一題1秒以内でできる練習をするのです。

また,計算力に問題ない生徒の場合は,多くの問題にあたることに努めましょう。

それも,通常学校で用意したワークだけでいいと思います。ただし,早い時間でできなかった問題をすぐに解けるまで解き直すことが大事です。それでも,足りない場合は,受験用の問題集などに挑戦するとよいでしょう。

問題文を見てすぐに,「あ,やったことがある。」と思えるほど多くの問題にあたればしめたものですね。

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