帝国繊維は麻繊維(リネン)関連工場
下野市石橋の前田製菓の宇都宮工場跡地に出来た建物は、防災機器の製造・販売などを手掛ける帝国繊維の新工場です。
防災機器で「繊維」?という感じですが、主な商品が消防用ホースと聞くと、なるほどと思います。
そして、元々麻(リネン)糸から消防用ホースを生産することから始まっていたわけです。
帝国繊維鹿沼工場の歴史が古い
style="text-align: center;">帝国繊維鹿沼工場 〒 322-0032 栃木県鹿沼市府所本町197番地最初は、近江からスタートして、栃木県の鹿沼に工場を建てたのは、明治21年に下野麻紡織として始まったのですね。かなりの歴史です。
鹿沼にすでに工場があるくらいですから、下野に新工場ができるのは不思議なことではないようですね。
帝国繊維はリネンタオルなど各種製品も
テイセン(帝国繊維)の製品は、消防用ホースにとどまりません。リネンは上質な繊維ということで、タオルやハンカチ、そしてシーツなどの寝具にまで及んでいます。
帝国繊維はサージカルマスクも生産
さらに、コロナ流行を機にマスクの生産もしており、国産のサージカル(医療用)マスクとして注目されています。
とと姉ちゃんのととはテイセンの社員だった
余談ですが、NHK朝ドラの「とと姉ちゃん」をご記憶でしょうか。「暮らしの手帳」の創業者・大橋鎭子がモデルでしたが、彼女の父(とと)はテイセンの社員だったんですね。幼少期は、北海道の工場長だったそうです。
帝国繊維下野新工場は、防災車輌工場
テイセンの社長さんは、下野市に新工場を建設する目的について次のように言っています。
「当社は、今年度(2019年)より第五次中期経営計画「帝国繊維(テイセン)2022」をスタートさせ、≪ 先進的防災事業を確立・発展させ 多発化・激甚化する自然災害・気候変動による脅威から 社会や事業の安心・安全を守る!≫を目標に諸テーマに取組んでおります。」
簡単に言えば、防災関連商品はホースだけに限らず、他の製品も手掛けます!ということですよね。
最近の次々と起こる災害にともなって需要が高まっているため、それに対応しての事業ということですね。
当社では、これまでの信用を土台に新事業を次々と起こしているわけです。
さすがです。コロナなどに負けている場合ではないのです。
そして、
「現在、防災車輌工場・ホース工場が併存する当社鹿沼工場をホース専用工場とする一方、及び将来に向けて次世代型防災車輌も含めた生産拠点としての防災車輌工場の移転・新設を図るべく、防災車輌工場用地として当該固定資産の取得を実施したものです。」
とありますように、新工場は防災車両の生産を行うということなんです。
それで、あのような巨大な建物が出来てきたんですね。
防災車両というと、上の写真のような消防署にある救助工作車などを思い浮かべますが、最近は水害時に活躍する排水ポンプ車なども生産しています。
「次世代」の防災車両はどんなものができるのでしょうか。楽しみです。
帝国繊維下野新工場の採用情報は?
帝国繊維は、旧安田財閥系の老舗で現在も東証一部上場の会社です。
本社のホームページを見ますと、社員数が156人(関連会社含めても331人)ということですから、当然採用対象は大卒以上で採用人数も数名と限られています。
特に理系の車やメカ好きの若者は挑戦してみたらいかがでしょうか。
あれだけの大工場でも、少人数しか働いていないのでしょうね。
こちらのビデオが参考になります。
というわけで、近くに新工場ができたからと言って、自分も気軽に働こうかとはいかないかもしれませんね。
詳細は、帝国繊維のホームページでどうぞ。
http://www.teisen.co.jp/recruit/