2年生までに算数の基礎の基礎を身につけておきましょう
2年生までに身につけておくべき力につ
いてはこちら↓をお読みください。
1年生までに算数の基礎力を確実に身につける方法
計算カードの使い方次第で2年生までに算数の基礎力が確実に身につきます
2年生以降に身につけるべき算数の基礎力
かけ算九九以前
かけ算九九を早くから教える必要はあり
ません。
かけ算の意味を知らないうちに教えるの
は最悪です。九九は,学校で教え始まっ
てからで十分です。
ただし,かけ算につながる数唱や足し算
は,子どもが興味を持ち続ける限りいく
らでもやりましょう。
例えば次のようなものです。
1.2とびの数唱 2,4,6,8,10・・(どこまででも) (逆も,100,98,96,94・・など) 2.5とびの数唱 5,10,15,20・・60(時計の読みを考えて一応60まで。それ以上も可) 3.10とび,100とび・・の数唱 4.その他の数唱(興味を示せば) 5.同じ数字の数口の足し算 例:2+2+2+2+2= |
かけ算九九を完璧に使いこなす
学校の授業で九九が始まったら,学校で
は不十分な場合がありますので,完璧に
こなす練習を家庭でもやりましょう。
段階は次のとおりです。
1.1,2の段を唱える
1の段も軽く見ないで唱えさせます。
正しい発音の練習にもなります。特に
「し」と「しち」の発音には気を付けま
す。(側音化する場合は,言葉の教室に
通級することも考えましょう。)
1×1~1×9,2×1~2×9という順に唱
えることができるようになっても授業で
は次の段に進んでない場合は,先取りす
るのではなく,1×9,2×9から逆に下が
って唱える練習をしましょう。
これもクリアしたら,九九カードを用い
てランダムに瞬時に正答が出せるように
練習します。
2.5の段の練習をする
教科書もこの順になっているはずです。
身近なうえ憶えやすいからです。1.と
同様に練習します。
アナログ時計の数字を見ながら5の段を
練習すると時計の勉強になります。つい
でに,5×12までやってもいいです。
3.ほかの段の九九の練習をする
学校の進度に合わせて,ランダムな九九
をマスターできるまで徹底的に練習しま
す。
学校では,ここが不十分なまま(=ラン
ダムにできなくても)別の学習に進んで
しまいます。すると,かけ算の問題のた
びに×1から唱え上げていく子がいます。
例えば,7×8の答えを出すために,7
×1から7×8まで唱えなくては答えが
出せないのです。
そんなことにならないように,ランダム
でできるまで何年生になっても練習し続
けます。
記憶力の発達に個人差があるので,無理
強いはさせられませんが,記憶力が十分
発達しているのに不十分なまま九九の練
習を終えてはもったいないし,その後算
数で苦労する子どもがかわいそうです。
4.ほかの憶え方の工夫
①交換法則
2×3=3×2など,一方を忘れた場
合に有効です。
②特徴を捉える
「五の段の1のくらいは5と0が交
互に来る。」など
③紛らわしい九九
4×4,4×7,7×4,7×7
発音しずらい場合(側音化してなくて
も)は,「しちしちよんじゅうく」でも
良いことにします。
5.九九の発展
簡単に九九をマスターしてしまった子に
は,次の発展的課題をあげます。
①10以上の九九に挑戦する
インドでは,20の段まであるそうです。
そこまでやらなくても,1~10について
×10~20までできていると何かと便利で
す。また,10×10から11×11・・19×19
までも覚えておくといいですね。
②累乗に挑戦する
2×2×2・・と,麻雀の「よんぱいち
ろくざんに・・」のように,10乗くら
いまでは覚えておくと便利です。
かけ算・割り算の筆算
1.筆算以前の準備
足し算と引き算の関連性で計算カードを
利用すると憶えやすいですね。
(例:4+7,7+4,11-4,11-7は
「4・7・11」というセットで覚え
る。)
同様に,かけ算と割り算の関連性から割
り算カードも利用します。
(算数セットに割り算カードがない場合
は無料でダウンロードして自作するか,
割り算プリントやアプリを活用しましょ
う。)
例:7×8,8×7,56÷7,56÷
8を「7,8,56」とセットで覚える。
2.掛け算も割り算も筆算に至って九九の
完全マスターができていないと算数嫌い
になる
特に,割り算の筆算は仕組みを丁寧に教
えないと,苦労します。
仕組みの中心は10進法です。今の子はあ
まりお金を扱うことはないので,余計に
説明が難しいですね。
例えば,435÷3を教える場合,私はよく
①100円玉を3人に1個ずつ配ります→100のくらいに1が立つ ②余った100円玉1個を崩して10円玉13個になります→かけて引いて13 ③10円玉13個を3人に4個ずつ配ります→10にくらいに4が立つ ④余った10円玉1個を1円玉にして,1円玉15個になります→かけて引いて15 ⑤1円玉を3人に5個ずつ配ります。 ⑥かけて引いて,0.配り終えました。 |
このように教えますが,お金がピンと来
ないかもしれませんね。
3.割り算筆算の教え方の工夫
「たてかけひくお」君と憶えさせます。
・商を立てる
↓
・割る数と立てた商をかける
↓
・引き算をする
↓
下の位の数字をおろす
↓
くりかえす